小説 『オオルリ流星群』
オオルリ流星群
伊与原新氏の小説『オオルリ流星群』(KADOKAWA, 2022年刊行)は、40代になった同級生たちが、帰郷した天文学者・山際彗子とともに手作りの小さな天文台を建て、太陽系外縁部の小天体の観測に挑む物語です。青春時代の記憶と現在の葛藤が交差し、各々のキャラクターが持つ喪失からの再生を静かに描く作品となっています。
OASESプロジェクトとの関係
本作の核となる、「小口径望遠鏡を用いた高速動画観測で、カイパーベルト天体による恒星掩蔽を狙う」というアイデアは、OASESプロジェクトの成果をモチーフにしたものであることが、作者の伊与原氏から公言されています。
このことが縁となり、本書の書評を天文月報(発行: 日本天文学会)に執筆しました(書評リンク)。
